ゴッホ美術館の概要、見るべき作品とチケット入手方法!

ゴッホ美術館内 オランダ
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こんにちは!さこまよです。
先日、年明け頃にオランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館(Van Gogh Museum)に行ってきました。
ゴッホ美術館とは、名前のとおり、稀代の画家、フィンセント・ヴァン・ゴッホによる絵画を多数所蔵する美術館です。
ゴッホ好きなら見逃すことのできない場所ですね。

今回は、ゴッホ美術館の概要、所蔵する有名な絵画やみどころ、チケットの入手方法をご紹介します、

最近ではコロナウイルスの感染拡大がありましたが、本国でも営業を再開、また、日本では原田マハさんの『たゆたえども沈まず』というゴッホとその弟のテオを題材にした小説がベストセラーになっていることもあり、再びたくさんの日本人が訪れる日が早く戻ってくることを願いながら、本記事を書きました。

なお、『たゆたえども沈まず』に出てくる作品の多くがこのゴッホ美術館に所蔵・展示されているので、ぜひ、本書をお読みになってから訪れることをお勧めします♪

 

ゴッホ美術館の概要

ゴッホ美術館内

アクセスと開館時間

ゴッホ美術館はアムステルダム中央駅からトラムで10分ほど行ったアクセスしやすい場所にあります。

Van Gogh Museum
Museumplein 6
1071 DJ Amsterdam

開館時間はコロナの状況次第ですが、6/15時点では午前9時から午後5時までとなっています。

最新情報は公式HP開館時間をご覧ください。

ゴッホ美術館の歴史

ゴッホ美術館は1973年、ゴッホ財団およびアムステルダム市の協力を得て、国立美術館として開館しました。

美術館のもととなったコレクションは、ゴッホの弟であり、経済的・精神的な後援者であったテオことテオドルス・ファン・ゴッホ(1857-1891)と妻ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲル(1862-1925)の所有だったものです。

所蔵するのはゴッホの油絵約200点、素描約500点、書簡約700点、それにゴッホとテオが収集した浮世絵約500点などに及びます。

テオ夫妻の没後、コレクションは彼らの子のフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ(1890-1978)に相続され、フィンセントは、伯父の作品をまとまった形で保存したいと考えました。

そこで、オランダ政府、アムステルダム市などが資金を出し、1962年にファン・ゴッホ財団を設立した上、財団が作品を購入または寄付を受ける形をとりました。

現在のゴッホ美術館は、財団がそのコレクションを国立の美術館に永久寄託する形で運営されています。

ゴッホ美術館の現在

ゴッホの作品のほか、同時代のライバルであったポール・ゴーギャン、ロートレックらの作品、ゴッホが傾倒していた日本の浮世絵、盛んに模写をしたミレーなども展示されています。

また、ゴッホとは直接関係のない特別展も積極的に開催されています。

ゴッホ作品の真贋を鑑定するなど、ゴッホに関する世界的権威でもある、まさにゴッホの本場!

また、ゴッホの個人美術館にとどまらず、19世紀を中心とした近代美術の展示・研究機関ともなっているのです。

ゴッホ美術館で絶対に押さえたい作品

ゴッホ美術館はじっくり見れば優に半日は要すると思います。

ただし、短い時間で有名どころを押さえたい!という方もいらっしゃると思うので、見るべき作品をいくつか、挙げさせていただきますね。

ゴッホ美術館のハイライト

ゴッホ作品

じゃがいもを食べる人々-Wikipediaより

ゴッホ初期の頃の作品。

手を汚して仕事をする人々への敬意を示したと言われています。

しかし、神様や天使、ビーナスなどを描いた宗教画や貴族の肖像画などがまだ主流だった頃において、庶民を描いた暗い画面は当時は中々受け入れられなかったようです。

ゴッホ作品

雨の大橋-Wikipediaより

この作品は日本美術に傾倒していたゴッホによる、歌川広重「名所江戸百景 大はし あたけの夕立」を模写したもの。

雨の躍動感、顔のない人々が雨を避けるように先を急ぐ様子がよく描かれています。

ゴッホ作品

花魁-Wikipediaより

こちらは、ゴッホが雑誌「パリ・イリュストレ」の日本特集号の表紙を元に描いた美人画。もとの作品は溪斎英泉による、「雲龍打掛の花魁」です。

こうした花魁などを描いた美人画は、その他のゴッホの作品でもさりげなく自画像の背景に紛れ込んでいたり、ゴッホが本当に日本美術館が好きだったのだなぁと感じられます。

ゴッホ作品

タンギー爺さん-Wikipediaより

こちらの絵にも、浮世絵が紛れ込んでいますね。

ゴッホ作品

黄色い家-Wikipediaより

アルルにて製作に励んでいたアトリエ。

この家には一時ゴーギャンも寝泊まりし、一緒に作品を描いていた時期もあったそうです。

ゴッホ作品

ゴッホの椅子-Wikipediaより

ゴッホ作品

ゴーギャンの椅子-Wikipediaより

こちらの二つの作品はそれぞれゴッホとゴーギャンの椅子を描いたものです。2人がアルルで共同生活をしている頃のものですが、この絵からはゴッホのゴーギャンに対する微妙な感情が表れていると言われています。

ゴッホ作品

ゴッホの寝室-Wikipediaより

こちらは三部作となっており、残りはシカゴ美術館とオルセー美術館が所蔵しています。

アルルのゴッホの寝室を描いた作品。

ゴッホ作品

ひまわり-Wikipediaより

ゴッホの作品のなかでも最も有名な作品の一つ、ひまわりもゴッホ美術館にあります。

いくつかの種類があり、燃えるような画面の明るさはひまわりの生命力を表しており、引き込まれてしまいます。

ゴッホ作品

自画像-Wikipediaより

また、ゴッホ美術館にもたくさんの所蔵があるのが、自画像。

絵を描いているもの、パイプをくわえているもの、麦わら帽子を被ったものなど。

ゴッホ作品

自画像-Wikipediaより

衝撃的なのが、こちら。

ゴッホといえば有名なエピソードですが、ゴーギャンと喧嘩をした後に自分の耳を切り落としてしまいます。そのときの自画像までいくつか残しています。

ゴッホ作品

花咲くアーモンドの木の枝-Wikipediaより

こちらは弟のテオに子供が産まれた際に、お祝いとして贈ったもの。

曇りのない青い空に花を咲かせるアーモンドからは希望を感じられます。

こちらの作品も、日本画に影響を受けている気がしますね。

ゴッホ作品

カラスのいる麦畑-Wikipediaより

ゴッホの晩年に描かれた作品。

ゴッホは最後、麦畑にて拳銃で自殺を図っており、この作品のカラスの不穏な様子から、死を暗示しているとも言われています。

ゴッホ作品

木の根と幹-Wikipediaより

こちらは描きかけのゴッホの遺作とされています。木全体ではなく、木を支える根と幹の部分を描く人なんてそうそういないですよね。

ここからも、華やかに目立つ部分ではなく、裏方や労働者、陰で支えてくれる人にいつも目を向けていたゴッホの気持ちが表れているように思います。

自分を支えてくれた弟テオに遺したのではないかなと、思ってみたりします。

効率的に回るにはマルチメディアツアーがオススメ

マルチメディアツアー

上記のハイライトの絵を効率よく回るためにマルチメディアツアーがオススメです。

絵についての説明もしてくれ、待ち時間に合わせて見るべき絵を教えてくれます。

日本語版もあり、1台5ユーロでレンタルできます。

館内図

館内図は公式HPでも公開されていますので、ご覧ください。

基本的に、本館と別館が分かれていますが、本館はゴッホ作品の常設展、別館は企画展となっています。

館内図

 

ゴッホ美術館のチケット入手方法

ゴッホ美術館の入場チケットの購入方法は大まかに2通りあります。

  1. 公式HP
  2. Get Your Guide

公式HPも日本語対応しており、とても分かりやすいので安心です。

一方、Get your Guideは手数料が2ユーロほど上乗せになっていますが、混雑時の優先入場などもあるので、密回避にはお勧めです。

公式HPからチケットを買う方法

まず、公式HPのチケット予約ページに飛びます。チケット予約ページ

ご覧の通り日本語での記載なので予約に迷うことはなさそうです。

人数、日付と時間を選ぶ

ゴッホ美術館予約

人数を選択したら訪れたい日をクリック。

ゴッホ美術館予約

すると、下に入場時間が出てきますので選択。混んでいる時間帯はオレンジになっていますね。

劵種を選ぶ

ゴッホ美術館予約

チケットは大人1名19ユーロ、18歳未満の子供は無料です!

支払い、チケット受け取り

ゴッホ美術館予約

チケットの送付先となるメールアドレスを入力して、支払い画面にてクレジットカードなどで支払いを済ませれば、メールアドレスにPDFでチケットが送られてきます。

ゴッホ美術館メール

チケットのついたメールは丁寧な解説と所在地の案内まで日本語で!さすが、ゴッホが愛した国、日本なだけに!

チケットは印刷しなくてもOK

ゴッホ美術館チケット

ゴッホ美術館のチケットはメールでPDFにて送られてきます。選択すればApple walletなどのチケットパス形式のものも添付してくれます。

このPDFチケットの画面を入り口で見せてスキャンしてもらえば入場できるので、わざわざ印刷していかなくてもオッケーです!

Get Your Guideのオススメツアー

 

 

Get Your Guideでは、たくさんのゴッホ美術館関連のツアーを催行しています。

市内観光を付けたものや、シンプルに美術館への入場チケットに優先入場を付けたものなど、バラエティ豊か!

良心的な価格で、ヨーロッパなどでは美術館公認のツアー会社に指定されているところも多く、信頼もあるので安心です。

上のリンクから色々探してみてください。

ゴッホの塗り絵

ゴッホの塗り絵

最後に、ゴッホ美術館がこのコロナ禍において無料で提供してくれているゴッホの絵の塗り絵素材をご紹介します。

ゴッホの色彩を真似てもよし、独自のセンスで塗ってみるも良し!

お子さんだけでなく、ちょっとした気分転換にもオススメです!

ゴッホの塗り絵

コロナが落ち着いたらぜひ、ゴッホ美術館を訪れてみてくださいね。

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