こんにちは!さこまよです♪
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、海外旅行や国内旅行に行けなくなったり、キャンセルを余儀なくされることが出てきてしまっている方も多いのではないでしょうか。
また、今後の旅行についても予約をしたいけどコロナが終息しているか分からないしキャンセル料が心配ですよね。
大手航空会社は感染が拡大する前に購入した航空券についてはキャンセル料を無料にしていることがありますが、拡大が決定的となった今予約したものはキャンセル料がかかってしまいます。
今回は、旅行のキャンセル保険を適用してみたレビューと実際の手続きについて記載します!
旅行のキャンセル保険とは?

旅行のキャンセル保険は最近になって登場した新しい商品です。
主なキャンセル保険は以下の通り。
- HIS「キャンセルサポート」HISキャンセルサポート公式HP
- AWP「チケットガード保険・旅行キャンセル保険」チケットガード公式HP
旅行キャンセル保険の概要
旅行のキャンセル保険はいくつかの種類があります。
上にあげた保険の内容を比較してみましょう。
HISキャンセルサポートの補償対象
- 被保険者、同行者、被保険者の親族(配偶者、3親等内の親族)が死亡または危篤となった場合
- 被保険者、同行者、その親族(配偶者、2親等内の親族)がケガまたは病気により入院した場合。(出国の7日前から帰国予定日の翌日までの間に入院開始した場合)
- 被保険者、同行者が搭乗している航空機・船舶が行方不明、遭難した場合
- 事故により被保険者、同行者の捜索・救助が警察等により確認された場合
- 被保険者の居住する家屋及び家財が災害等によって100万円以上の損害を受けた場合※地震、噴火、津波は含まない
- 被保険者が裁判所の呼び出しにより証人または鑑定人として裁判所に出頭する場合
- 渡航先(経由地含む)に、災害、テロ、戦争が起こった場合。利用を予定していた交通機関、宿泊機関に事故または火災が起こった場合。渡航先に対する日本政府、在外公館による退避勧告・渡航中止勧告が発出された場合
- 被保険者、同行者に対して、官公署の命令、外国の出入国規制または感染症による隔離が出された場合
- 被保険者、同行者に対して、災害対策基本法に基づく避難指示等が公の機関により出された場合
- 搭乗している、または搭乗予定の航空機、船舶、車両等が2時間以上遅延した場合、または欠航・運休した場合
- 被保険者、同行者の配偶者、2親等内の親族がケガまたは病気により通院した場合
- 被保険者、同行者が勤務先の出張命令者の命令に従って日本国外への出張、または国内の2泊以上の宿泊を伴う出張をする場合(出国予定日が、出張開始日から終了日の間に含まれる場合)
- ペットが死亡し、ペットの遺体を処理した場合
- 被保険者の間で婚姻予約の不履行もしくは離婚が発生した場合で新婚旅行ができない場合
- 被保険者、同行者が妊娠、出産、早産または流産した場合
- 被保険者、同行者がパスポートの紛失または盗難、自宅への置忘れ、有効期間の満了により出国できなかった場合
- 被保険者、同行者のパスポートの有効期限の満了または残存有効期間により渡航先を出国できない場合
- 被保険者、同行者の勤務する会社が倒産した場合
- 同行者も補償対象となるためには、同行者も保険に加入する必要があります。
例えば、旅行者Aが上記の事由に当てはまったために同行者Bも旅行をキャンセルする場合、旅行者Aと同行者Bの分の補償を受けるためには、旅行者Aと同行者Bはそれぞれが保険に加入する必要があります。 - 保険料は1名につき、補償額により1000円、2000円、3000円の種類があり、上限は30万円です。
- 上記11番から17番は70%の支払い
AWP チケットガード保険・旅行キャンセル保険の補償対象
まず、少し分かりづらいのが「チケットガード保険」と「旅行キャンセル保険」の違い。
- チケットガード保険:飛行機の搭乗等に対する保険
- 旅行キャンセル保険:ツアー、航空券+ホテルといった企画型旅行に対する保険
それぞれ補償対象が若干異なるので、注意です。
それでは、補償対象を見てみましょう。
チケットガード保険
- 被保険者が保険責任期間に死亡した場合。
- 被保険者の配偶者または3親等内の親族が死亡した場合(搭乗日から遡って7日以内)
- 被保険者が搭乗日当日に入院中であった場合。もしくは搭乗日から遡って30日以内に傷害または疾病のために3日以上入院した場合
- 被保険者が搭乗日当日に発病していた、被っていた傷害により搭乗日前後1日以内に通院した場合
- 被保険者の配偶者または1親等の親族が疾病または傷害により搭乗日当日に入院が必要になり、被保険者による看護・介護が必要となったとき
- 被保険者の配偶者または同居の1親等の親族が搭乗日当日に発病していた場合もしくは傷害を被っていた場合に、それにより当該親族が搭乗日の前後1日以内に通院した場合で、被保険者の看護・介護が必要となったとき
- 搭乗日から遡って30日以内に被保険者の居住する家屋が火災、落雷、台風、爆発等により損害を受けた場合
- 被保険者が空港・駅などに向かう際に利用する交通機関が運休・欠航または2時間以上の遅延が発生した場合
- 被保険者が裁判員裁判の裁判員に選任され、裁判所へ出廷することとなった場合
- 被保険者が勤務先の出張命令に従って、日本国外への出張、日本国内の宿泊を伴う出張をする場合で、搭乗日当日が出張の開始日から終了日の間に含まれる場合
- 被保険者に上記の事由が発生し、搭乗ができずに保険金が支払われる場合で、同一契約内の同伴者も登場をしなかったときは、同伴者1名まで保険金が支払われる
旅行キャンセル保険
- 被保険者の病気・ケガによる入院、通院
- 被保険者の親族(配偶者または1親等内の親族)の病気・ケガによる入院・通院
- 被保険者または親族(配偶者または3親等の親族)の死亡
- 当日の交通機関の運休・欠航・2時間以上の遅延(空港・駅まで向かう交通機関)
- 火災、災害により、居住する家屋が損害を受けた場合
- 裁判員に任命された場合
保険料は100%補償の場合と50%補償の場合で異なり、また、旅行代金によっても異なります。
旅行キャンセル保険のメリット・デメリット

HISのキャンセルサポートとAWPのチケットガード保険、旅行キャンセル保険それぞれのメリットとでメリットをまとめてみました。
HISキャンセルサポートのメリット・デメリット
HISキャンセルサポートのメリットは何と言っても、その補償対象事由の幅広さ!!
急な出張やペットの死亡、離婚、パスポートを忘れたうっかりさんまでも補償の対象になるという太っ腹!
また、保険の種類も1種類なので、分かりやすいですね。10万円までの補償なら、1人あたり1,000円という価格も魅力的。
後述しますが、私は同行の友人の急な出張を理由として補償を受けました!
デメリットは、上限額が30万円までということと、一部事由が70%までの補償ということでしょうか。
また、キャンセルサポートの利用条件はHISで海外旅行を申し込んだ場合のみなので、注意です!
AWPチケットガード保険・旅行キャンセル保険のメリットとデメリット
AWPチケット保険のメリットは、補償の上限額を保険料に応じて70万円まで上げることができること。
また、100%補償と50%補償を選ぶことができ、50%補償の場合は保険料が830円からとなっており、手軽に加入できることも魅力。
また、HISと異なり、旅行申し込み自体はどの会社でもよく、キャンセル保険のみの申し込みが可能であることです。
デメリットは、HISキャンセルサポートと比べた場合ですが、補償の幅が少し狭く、キャンセル理由として起こりやすい仕事の都合などは認められない点でしょうか。
チケットぴあのチケットガード保険
こちらは番外編なのですが、なんと、旅行だけでなく、コンサートやスポーツ観戦などのチケット代金の補償をカバーするチケットぴあの「チケットガード保険」もあります。
チケットぴあ「チケットガード※1」は、急な病気/けが/家族の入院/交通機関の遅延/突然の出張などでやむを得ずイベントの観覧・参加等ができなかった場合にチケット代金を補償する保険です。
※1 正式名称:不使用チケット費用補償保険
旅行キャンセル保険は新型コロナウイルスに対応しているの?

今一番気になるトピックと言えば、旅行キャンセル保険が新型コロナウイルスによる旅行のキャンセルまでカバーできるかということだと思います。
それぞれの保険について、見てみましょう。
HISキャンセルサポートの新型コロナウイルス対応
結論から言うと、新型コロナウイルスによるキャンセルでも補償の対象となります。
ただし、以下のような条件があります。
保険加入した翌日以降に外務省の海外安全ホームページで[感染症危険情報による退避勧告または渡航中止勧告]及び[出入国規制等(入国制限措置と入国後の行動制限措置を含む)]が発令され、旅行を取り消し被保険者が取消料や違約料を負担した場合は、保険金の支払い対象となる。
つまり、保険に加入した後に、外務省による「退避勧告」または「中止勧告」または「出入国規制等」が発令され、旅行をキャンセルした場合には、保険の補償対象となるとのことです。
なお、外務省海外安全ホームページ を見ていただくと分かる通り、危険レベルは以下の4段階に分かれています。
- レベル1:十分注意してください
- レベル2:不要不急の渡航は止めてください
- レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)
- レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)
AWPチケットガード保険・旅行キャンセル保険の新型コロナウイルス対応
こちらも、新型コロナウイルスによるキャンセルは補償対象となります。
補償対象となるのは以下の場合です。
- 自らが感染した場合
- 濃厚接触者など、検査が必要と自治体あるいは医療機関に判断された場合(検査結果を待つ間の自宅待機中も含む)
- イベント主催者側の中止、延期、欠航、催行中止の場合
※目的のイベントが中止になり、その目的地に行くための航空券や旅行をキャンセルした場合は対象外
HISキャンセルサポートと違う点は、渡航先での入国拒否、隔離指示、ビザ無効化により出発・搭乗できなかった場合は補償対象とならない点です。
HISキャンセルサポートを利用してみたレビュー
ここからは実際に私がHISキャンセルサポートを利用して補償を受けた場合の体験談とレビューをご紹介したいと思います。
キャンセルに至った背景と、払い戻しをうけるまでの手続き
私は、友人とモロッコに行くべく、HISを通して格安航空券を予約しました。
代金は1人往復で8万円ととってもお得な航空券でした。
格安航空券だったので、契約成立後から旅行開始日の前日から起算して3日前までの取消手続料金が1人当たり4万円かかり、それ以降は返金不可というものでした。
しかし、予約してしばらくたった後に、同行予定の友人から「もしかしたら出張が入るかも」とのことで連絡がありました。
旅行まではまだ2か月以上ありましたが、取消手数料は4万円かかってしまいます。
まだ確実に出張が入るかは分からなかったので、この段階で、HISのキャンセルサポートに私と友人で同時に加入しました。
旅行代金が10万円未満だったので、保険料1,000円のプランを選択。
そこからしばらくして、友人の出張が確定し、旅行をキャンセルしました。
HISからは予約の取消手数料として4万円を除いた旅行代金が返金されました。
この時点で旅行開始の1か月前。
その後、友人が保険会社に連絡をし、申請書を取り寄せました。
同行者である私もキャンセルの補償対象だったので、私と友人でそれぞれ申請書を提出。
加えて、友人は勤務先の出張が分かる書類の提出が求められました。
提出したものは勤務予定表でした。上司の印鑑などがあると良いが、なくても大丈夫とのこと。
書類をそろえて提出してから、約1か月弱でお互いの口座にキャンセルの際の取消手数料4万円の90%である36,000円が振り込まれました!
※2019年5月時点では出張によるキャンセルは90%の割合で支払われましたが、今は70%になっているようです。
キャンセルサポートのレビュー
まず、申請をする際の電話番号がどこになるのか、記載があいまいで分かりづらかったです。
約款やマイページなどで見つけられなかったのでHISに電話をして連絡先を聞きました。
また、電話の受付は平日のみなのも中々電話するタイミングをつかめませんでした。
でも、申請の際の証拠書類はこちらの事情を考慮して柔軟に要件を緩和してくれたり、申請後は職場への確認の電話が入ることもなく、スムーズに払い戻しされました。
申請書の記入方法も分かりにくいということはありませんでした。
結果的に9割もの金額が返金されたので、保険に加入しておいて本当に良かったと思いました。
おわりに
今回は、突然の旅行キャンセルによりかかってしまったキャンセル料金を補償してくれる旅行キャンセル保険をご紹介しました。
新型コロナウイルスによる旅行のキャンセルにも対応しているので、「この先旅行を予約したいけど、その時までにウイルスが終息しているか分からないから不安」という方にオススメ。
保険を賢く使いこなして、お得に旅行を楽しめる日まで、頑張りましょう!!