パキスタン滞在記2~家と使用人~

家 さこまよについて
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こんにちは!さこまよです。
今回も前回に続いてパキスタン滞在記第2弾をお送りします!
今回は、パキスタンでの家と生活に欠かせない使用人の方々についてです。
使用人は日本人や外国人、パキスタンの富裕層であればどんな方でも何人かは雇っていて、日々様々なハプニングが起こるもの。

そんなパキスタンでの生活における家と使用人事情について綴っていきます。

パキスタン

パキスタン滞在記その1~空港の洗礼と不穏なトンビ~

パキスタンで住んでいた家について

最初の家

父の職場の前任者の家を、家具ごと引き継いだ私たち家族。
パキスタンにいる間、大家の都合で1回引っ越したが、最初に住んだこの家はとても古く、どことなく不穏な雰囲気をまとった家だった。

5LLDKの平屋建てで、広い庭と高い塀に囲まれていた。
庭はもう一軒家が建つのではないかというほど広く、木々が生い茂り、おまけに池まであったので虫がすごかった。
離れには使用人の居住する簡素な小屋があった。
家を囲む塀は、防犯のため高く、鉄槍のような柵が塀の上につけられていた。
家の門もかなり重厚で、家には必ず銃を持った門番兼ガードマンがいて、開閉をしてくれていた。

家の中は、天井が高く、シーリングファンとシャンデリアが完備されたかなり広い応接室とダイニングルームが備えられ、ちょっとしたパーティーが開けるようだった。
それぞれのベッドルームにはトイレとバスタブが付いていたので、私たちはそれぞれ気に入った場所でトイレやシャワーを浴びていた。

私たち日本人が住むような家はどこも同じような感じで、私たちが特別だったわけでも何でもない。

しかし、大きな家に住めて良いことだけかどうかというと、当然そんなことはない。
まず、この家の不都合は以下の通り、たくさんあった。

  • シャワーを浴びる際、お湯は出るけれどもチョロチョロとしか出ない!!
  • 水が供給されなくなることがあった(これはどこの家も同じ)ので、タンクで水を買う必要があった
  • エアコンが四角い旧式のものですぐ動かなくなる
  • ドアや窓の立て付けが悪く隙間風や虫が入り込む
  • すぐどこかが壊れる(ドアの鍵が開かなくなったりする。修理屋を呼んでもまたすぐ壊れた)
  • 虫が多い(パキスタンには特大のハエがいて、殺すと何故か蛆虫を生みながら死んでいく。今思い出しても鳥肌もの)
  • 幽霊がいた(私は霊感がなかったので後でわかったことだが、妹と同じくらいの子供の霊で、妹が一瞬憑依されていたらしい。どうりで不穏な雰囲気の家だったわけだ)

 

今思い出せるだけでもざっとこのくらいはあった。
また、パキスタンの生活事情として忘れられないのは、停電が多いこと。
おそらく計画停電で、突然、電気が消える。
そのため、どの家にも必ず発電機が備えられており、停電すると、家のガードマンが「ぶおおおおん、ぶおおおおおん」とエンジンを引いてけたたましい音を立てながら電気を発生する発電機を作動させていた。

今では首都のイスラマバードなどでは停電もだいぶ計画的になり、停電する時間が予想できるようになったそうだが、この時代のカラチでは、突然前触れもなく停電した。
子供だった私にとって、遊んでいたテレビゲームが停電で突然落ちて、せっかく進めたRPGのデータがセーブする間もなく消えてしまったときは大泣きしたものだ。

2番目の家

二番目に住んだ家は、家族で何件も内見をして選んだ家だったので、私はお気に入りだった。
内見の際には、たくさんの豪邸を見学することができて楽しかったが、この家に決めた理由は、まず、明るく、新し目で清潔感があったこと。

5LLDKの2階建てで、大理石の床に、らせん階段と吹き抜けのリビングルーム。
シャンデリアももちろんあった。
窓が多く、陽の光がたくさん差し込むのでとても明るかった。

庭も広く、芝生エリアにはBBQ台(一度も使わなかったが)と、水が循環する池と、人口の滝があった。
また、門が2つあり、滑走路のような長いエントランスがあったため、よく徒競走をして遊んだ。

私たちは番犬として大きな犬を飼っていたが、犬も喜んで走り回っていた。
ただ、きちんとしつけていなかったのでそこら中にフンをしてしまって庭を思うように歩けなくなったのが玉にキズだったのだが。

この家もよく停電と断水を起こしていた。
水をタンクで買い、家に備わっている貯水タンクに溜めて使っていたのだが、しばらく住んだ後にタンクの掃除をした際、タンクに魚が2匹棲んでいたのには驚いた。
おそらく、買った水の中に紛れ込んでいたのだろう。
この話からも分かるように、パキスタンの水道水やタンクの水は絶対飲めないので、飲料用にはミネラルウォーターを買っていた。

また、この家は前の家ほど虫が多くなかった。
池にカダヤシというメダカに似た小魚を放っていたため、蚊を食べてくれていたことも良かったのだと思う。
しかし、一度、庭に殺虫剤をまいた際、潜んでいた家中のゴキブリが下水道を伝って家の中に避難してきて、バスルームが一面ゴキブリだらけになった時は度肝を抜かれた。

使用人について

外国人や富裕層の家には、どの家にも必ず使用人がいた。
私たちは、使用人も前任者から引き継いだり、帰国をしてしまう人からの紹介で雇ったりしていた。

どんな使用人がいたか

どの家にも大体、以下の使用人がいた。

  • 料理人
  • 掃除人
  • 洗濯人
  • ドライバー
  • 門番兼ガードマン
  • 庭師

 

うちにいた料理人は代々日本人のもとで働いてきたので日本食も作ることができた。
とはいってもやはり素材が悪かったりするので、あまり美味しいとは言えないものも多かったが、一生懸命頑張っていた。

掃除人は家の掃除を全て担ってくれ、多くの場合、おばちゃんだった。掃除だけでなく、メイド的役割も果たし、ちょっとしたお使いなどにも応対した。

洗濯人は、洗濯機を回すだけでなく、綺麗にアイロンがけをし、たたんでおいてくれる。
パンツや靴下にまでアイロンをかけておいてくれるし、シャツなどは洗濯糊を使ってピシッと仕上げてくれた。
パキスタンでは洗濯人はれっきとした職業で、ドビーと言った。

ドライバーは必須だ。
滞在記その1でも少し書いたが、パキスタン人の運転は酷いもので、スピードを出しまくるし、交通ルールもあったもんじゃない。
歩行者も好き勝手なところで道を横断するし、これを綺麗に避けながら運転しなくてはならなかった。
とてもではないが、日本人が運転できるものではなく、どの家にも必ずドライバーがいた。

なお、パキスタンは治安が悪いため、どこに行くにも車で行くことが推奨された。
私は徒歩や公共交通機関で外を出歩いたことは、よほど近所でない限り、ほとんどなかった。

治安が悪く、強盗に入られたという話もたまに聞いたので、どの家にも必ず銃を持ったガードマンが2~3人おり、24時間体制で家を守ってくれていた。
銃を持っているといっても、一度でも銃を使ったことがあるのかどうかは甚だ疑問であるくらいノンビリしたガードマンもおり、夜中に居眠りをしていることも多々あった。

庭が広く、放っておくとすぐ植物が生い茂るので庭師に定期的に世話をしてもらっていた。
うちの番犬はこの庭師を目の敵のようにして吠えまくるので、毎回かわいそうであった。

使用人にまつわる事件!

使用人には当たりはずれも多い。
日本人からの紹介で雇ってはいても、やはり貧しい国の人であるので、手癖が悪いものもいた。

うちでも、こんな事件があった。

私たちは、愛想がよく、明るい掃除人のおばちゃんを雇っていた。
よく気が付くので信頼しきっていたのだが、こともあろうに、私のおもちゃや小物がよく行方不明になった。
最初は私の管理が悪いだけであろうと思われたが、当時はやっていた「たまごっち」が5個中2個しかなくなっていたり、「シルバニアファミリー」というミニチュアのぬいぐるみや家具が少しずつなくなっていったので、私は明らかにおかしいと疑いを深めていた。

両親のドル札がなくなっていたこともあったというが、「気のせいかな」と流したりしていたという。

証拠もないので諦めていたが、ある日、決定的な事件が起こった。

私は友達を家に招いてテレビゲームをして遊んでいた。
「バイオハザード」が手に入ったので、そのゲームを遊ぼうという話になり、ゲームソフトを探したのだが、どこにもない。
昨日まで遊んでいたのに、どこに行ったのだろう。
そこで、私はピンときた。

「あいつだ」

私は友達に事情を話し、泥棒を捕獲しようということになった。
私たちは、掃除人の控室に忍び込み、内カギをかけ、その掃除人のカバンを漁った。
悪いことをしているという後ろめたさがあったので、ドキドキしていた。
突然、カバンを探している最中に部屋のドアが「ドンドン」と叩かれた。気づいて慌てた掃除人がドアを叩きながら開けろと叫んでいたのだ。

私たちは、ゲームソフトを見つけられないまま、ドアを開けた。
掃除人はお門違いにも怒り狂っていた。
私たちは、「ゲームソフトお前が盗んだだろう」と責めたが当然のことながら掃除人は認めるはずがない。

悔しい思いで引き下がり、部屋に戻った。
しばらくして、またテレビゲームのソフトの入った箱を見ると、なんと「バイオハザード」のソフトが戻っているではないか。

慌てた掃除人が戻したのだろう。
この件を親に言いつけ、使用人の中でリーダー的存在の料理人が仲裁に入ってくれた。
問い詰めると、なんと掃除人は自分が盗んだと認めたのだった。

その時点で、掃除人は解雇され、二度と戻ってくることはなかった。

しかし、しばらくして、別の日本人の家で、名前を少し変えて再び働いているらしいことが風のウワサで伝わってきた。
きっと繰り返すのだろうなあと思いながら、複雑な気分になった。

使用人をいくら信用していても、やはり家の中に他人がいるということは、落ち着かない。
そして、中にはこういう手癖の悪い者もいるため、常に物をきちんと管理し、貴重品にはカギをかけて保管するという用心が必要だ。

おわりに

今回はパキスタンでの家事情と使用人についてご紹介しました♪
思い通りにいかないことが多く、ストレスも多かったですが、広い豪邸で使用人のいる生活なんて後にも先にもあまりできない経験だったと思います。

でも、私はやっぱり、家の中に他人がいるのは落ち着かなかったです。

次回以降もパキスタンでの生活についてご紹介して行けたらと思います。

パキスタン

パキスタン滞在記その1~空港の洗礼と不穏なトンビ~

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